せいたろのブログ

アルバイト店員から人事責任者に這い上がった経験を整理してブログにしたためます

研修って意味ないと言わせない ために成果を出すまでの時間をかけない のが良い

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社員への研修トレーニングは、従業員からだけでなく会社からもニーズが高いので、人事や研修担当者は、常に新しい研修やトレーニングに敏感です。

 

折角準備して前日も寝る時間を削ってプレゼンテーションの手直しをしたのに、20代の社会人は研修は意味がないと思っている人が多いなんて記事をみつけちゃったりします

 

うちは違う!意味のある研修トレーニングをやるんだ!と

Googleがマインドフルネスをやってると聞くと、同じものを取り入れてみたり、ティール組織が新しいとなると何はともあれ社員に紹介してみたり。でもなかなか自分の会社のフェーズに合うものはないものです。

 

そんなこんなで苦労しながら研修を企画して、何とか実施するのですが、その効果測定はどうやるのがいいのでしょう?

研修やりました!参加者はXX人です!だけではいけないことは分かってるものの、さて研修の成果はすぐに出にくいし、何で測れば良いんでしょう?

 

レーニング担当と話をしていた事をきっかけに考えてみました

 

先に結論から申し上げると

 

研修の成果はすぐに出にくいかもしれませんが

それでも結果にこだわるべきというのが持論でして

 

経営陣に対しては成果を数字で説明し

従業員に対しては受講した後の改善結果の数字を求める

 

これがあるべき姿だと思います

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この研修をやることで

1か月で客単価を10%上げる!

 

そう設定してしまえば、客単価10%上げる内容にするだろうし、1か月と決まっていれば外部講師を頼む必要があるかも分かる

 

受講するスタッフにも結果をコミットしてもらう

結果が出なかったら1か月オフィスの清掃担当なんていう罰ゲームをつけるくらいしてもいい

 

 

こういう効果的な研修をやりたいですねー

 

言うは易く行うは難し

 

 

なぜ難しいんでしょう?

 

 

 

 

 

研修をやるべき時というのは

 

上手くいっていない要因が、人のスキルによるものと特定された場合にのみ

 

提供されるべきだと思います

 

問題でもないのにこういうの知っておくといいよね

というNice to haveのトレーニングはする必要はないのです

 

効果的な研修の実施が難しい理由は

 

組織の課題がしっかりと深掘りしてクリアになっていない状態で頼まれるから難しいのです

 

 

 

こんな風にするといかがでしょう?

 

1. 上手くいかないなー

どこに問題があるんだろう??

 

でプロセスを1つ1つ確認していき

自分で検討をつけてみる

 

多分ここが問題っぽいな

 

 

この自分勝手な仮説を

従業員に聞いてみる

 

合っていれば自信がつくし、違ってたら勉強になる

 

ここで大事なことは、表面上の質問で終わらない

 

この商品なかなか売れないんだけど何でなんだろう?

お客さん、そっちの商品手には取るけどすぐ手を離しちゃうんですよ

えっ、手にとってくれてるんだ

 

何ですぐ手を離しちゃうんだろうねー

んーお店から出て行く時にもう一度触ったりする人もいるんですけどね、話しかけられるの嫌なのかな…

 

話しかけてみたことある?

もちろんです、その場合はほとんど買ってくれてますよ

お客さまも結構詳しくてもともと買うつもりっぽい人が多いです

 

そうなんだ、話しかける時なんて言っているの?

えっあっ、良かったら手に取ってみてくださいって…

 

なるほどね、他には?

結構手に取る方いらっしゃって人気なんですよ、とか…

 

そっか、お客さんだったらどんなことを考えて手に取ってるのかな?

あっこれSNSで見たやつだとか、誰々が使ってたやつ、って触ってるっぽい気がします。見つけた時目が大きく開いてる人いたんで。

 

そうなんだ!そんな一瞬の視線とかも見てるんだ凄いねいいね、そういう人はどんな情報が欲しいのかな?

...多分良いよって言う情報と、良くないよって言う情報の両方が欲しいかも

 

といったように自分の仮説とスタッフの話を掛け合わせて、課題点を見つけ出して、どうしたらいいかを探っていきます

 

この例で言えば

じゃあこの商品のウンチクや使った時に何が良くて、どんなデメリットがあるか(ベトベトするので手は洗わないといけないですとか)が分かっていれば、1時間で1人に買ってもらえるようになる?

 

といった具合に深掘りしながら、

研修の成果をどの指標にするべきかも意見を拾えるといいですね

 

ここで、問題点課題が人のスキルである時に研修という解決方法が出てくるのです

 

 

 

2. 次にどうやって克服するか考える

 

 

この時も自分のアタマで考えて、答え合わせのつもりで従業員のもとにいきます

 

ここで研修やトレーニングが必要だったらそうしますが、

違う課題点の場合は、研修の選択肢は無しで考えた方が良いてます

 

研修は、人の成長曲線に合わせて提供するととても良いです

 

新人に対しては、知識、方法のインプットが兎にも角にも1番効果がたるトレーニングでどのKPIを選んでも上がります

 

少し難しくて手間がかかるのが

入って半年から1年経った人で苦戦している場合

 

やり方は分かっているがパフォーマンスが上がっていないのは

実際の場面で、習ったことをどう修正したり調整をしたら良いか分からない場合がほとんど

 

この場合はバディ制度が効果的というより隣で一緒にやらないと伸びない

1日30分でも一緒に業務をしていちいち口出しすることで驚くほどスキルがあがります

 

 

こんな風に課題点を深掘りした後は

誰にどんなトレーニングが効果的か、KPIを設定しながらやると俄然取り組み方が変わってきます

 

 

もちろん時間をかけて学んだスキルの方が良い事もたくさんあるのだけど

敢えて短時間で成果にコミットした研修

をしていきたいと思います

 

なぜならそこは難しくて、あまり上手くできている人がいないようなので笑

 

Life is going on...