キャリア目標のない人が、キャリアを築いていく2つの方法
キャリア目標のない人が、キャリアを築いていく2つの方法
こんにちは。アルバイトのアパレル店員から店長になりエリアマネジャーになり、そのあと人事部に異動して、いつのまにやら外資系企業で人事責任者をやっているせいたろです。
今日はキャリアってどうやって築いていくのかをお伝えしようと思います。
結論から言うと、
①こう在りたいというイメージを持つこと
②偶然のチャンスを掴むために準備をしておくこと
これだけです。
目次
- この記事を書くきっかけ
- キャリア目標なくても大丈夫!
- こう在りたいというイメージ
- 偶然を掴むための準備
- ポップをきれいにするで一番になるお話
- キャリアの幅が広がっていったお話
1.この記事を書くきっかけ
そもそもこの記事を書くきっかけは、下記のTwitterでのやり取りが発端です。
このグローカル姉さんのツイートは、キャリアについての有益な情報を毎日配信しているのでとてもフォローをお勧めします。
僕のTwitterもご紹介させていただきます。
さて、この記事では
キャリアの目標って言われても特にないけど、大丈夫かな
という方を読み手に想定して書かれていますが、それぞれの立場に合わせて読んでもらえると役にたつことやエピソードがあるかと思います。
2.キャリア目標なくても大丈夫!
キャリアの目標がなくて不安な方
何度も言いますが、キャリアの目標がなくても大丈夫です!!
むしろなくて正解です。
なぜなら例え10年後のキャリア目標を明確に持っている人も、10年度には世の中が大きく変わっているので目標通りのキャリアを築くことはほぼないからです。よく言われるVUCAな時代ですからね。
VUCAとは?意味・VUCA時代の対応方法・OODAループを紹介 | | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE
実際、10年前のキャリア目標の通りにキャリアをつないでいる方って本当にいないと思います。(少なくとも自分の人事としての経験で少なくとも3,000人以上の方と面談してきた経験を思い返してもないですね。。)
自分も10年前はアパレルの店長をしてましたし、その時の目標はたしかその会社でCEOになるでした笑
今CEOになっていないですし、その時まさか人事をやっているなんて夢にも思っていないですし、人事責任者をやっていることなんか、それこそ仕事内容も分かっていないのに目標になんかできる訳もないですしね。。
キャリアって偶然の積み重ねです。
ただその偶然を掴むことができるかどうかは、準備をしているかどうかにかかっている。
それは確かです。
だからずいぶん先の目標は必要ないけど、準備をしておくことは大事なんです。
じゃあ、目標もないのにどんな準備をしたらいいんでしょうね。
目の前の仕事を社内で部署内で店舗内で一番になる、ここから準備は始まります。
そんな話をこの記事で書いておきます。
3.こう在りたいというイメージ
特にキャリア目標のない人、もしくは決めきれない人に向けてお伝えすると
キャリア目標がなくても、たぶん「こう在りたい」という漠然とした思いや希望や欲望はあるんじゃないかと思います。
- 年収をあげたい
- 自分の武器を持ちたい
- 同僚よりも早く昇進したい
- もっと自由に働けるようになりたい
- 会社の戦略を決められるようになりたい
- なんとなく売上をもっと作れるようになりたいな
- なんとなくもっと会社や組織に貢献できるような人材になりたいな
- なんとなくもっと給与上げたいから、次のポジションにいけるようになりたいな
- なんとなくもっと自由に働きたいから、独立しても通用するスキルを身に着けたいな
そんな漠然でもいいので、
こう在りたいというイメージを持って準備をしておくことが大事です。
ひとまずそんなイメージが頭に浮かんだら次に行きましょ。
4.偶然を掴むための準備
どんな準備をすれば良いのでしょうか。
それは目の前の仕事を
社内もしくは部署もしくは店舗で一番できるようになる事から始まります。
売上を作れるようなスキルやコツをつかんでおこう
活躍している人の真似をしてみよう
昇進するために必要なことをやっておこう
独立したときに使えるようなスキルを身に着けておこう
これらのスキルはどこまで上げる準備したらよいのでしょう?
それが、社内、部署内、店舗内で一番になるレベルまでです。
なぜなら小さなところで一番になれていないスキルは、武器にならないからです。
一番になることにはこだわった方が良くて、対外的ではなく、自分の自信になるんです。
ここにきて、ハードルぐっと上がったなと思った方向けに、僕のお話を紹介します。
5.~ポップをきれいに設置するで一番の話~
(少し長いので、時間がない方は大文字やアンダーラインを引いたところだけ拾って読んでも理解できるようにしています)
僕はアパレル、つまり洋服屋さんでしたので、洋服を毎日何十回と畳みます。
お客様にお洋服をきれいな状態で見てもらうために、常にきれいにたたんでおきます。
この畳み方が早くてうまい人はすでにいたので、他の人があまり重要視していないポップをきれいに配置する。にこだわりをもつことにしました。
ポップとは、商品の値段や説明書きが書いてあるポップですね。
なんて小さな話をするんだろうと思ったと思いますが、こんなちっぽけなこだわりから始まってアルバイトの店員が正社員になり店長になりエリアマネジャーになっていったのです。
元金融マンのアルバイト店員だった自分は、服のセンスも知識もなくて、新しいコレクションが入り新しいドレスコードをするたびにダサいと笑われ続けていました。そして、センスが良くて格好いい年下の先輩スタッフだらけの中で、将来の確固たる目標も特になくアルバイトしていたのです。
でもなんとなくもっとセンス良くなりたいなとか、もっと活躍したいなとかは思っていました。
そして思っているだけでなく、けっこう実際になんかをやっていたのでしょうね。
戻って先ほどのポップの置き方の話ですが
こだわるポイントは、サインの向きがまっすぐか、サインをはさむプラスチックに指紋や汚れがなくきれいになっているかだけです。なぜならお客様から見れば、お洋服も見るし、ポップも同時に見ます。畳み方では一番になれなさそうだったので、このポップを整えることで一番になろうと思ったのです。競合がいないので一番になることは簡単です。
店長からもせいたろがいるときのフロアは綺麗だなと褒めてもらえるようになったし、自分がいる時間帯の売上も良くなりました。
それもそのはずで、ポップの位置にこだわっていると、自然とお客様に見てもらいたいと思うようになり、メインの導線から見えやすいところに配置するようにになります。すると多くのお客様が見てくれるようになるので購入率がちょこっと上がっていきました。そうこうしているうちに、今度は全部のポップを目立たせるとお客様には逆に全部のポップの中身を読まなくなることに気づきました。そこですべてのポップを目立たせるのではなく、目立たせるポップとあえて目立たせないポップを変えたりしていたのです。時間帯によって売れる商品が違うアドバイスも先輩からもらったので、そこに合わせて目立たせるポップを選んでいくようになりました。
ここら辺の知識はVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)を担当し始めると教わるものなのですが、VMDを担当するのは花形で新米には到底任されるものでないので、教えてもらう機会はありませんでした。
でもポップをお店で一番こだわっておくことに取り組んでいくことで、体で学んでいくことができたのです。
教わって頭で理解して、実際に売り場で表現して学ぶのではなく、売り場で試した感覚と経験からなんとなく法則を見つけていき、後で教わったときに点と点が繋がって深く理解することができたのです。
そうなると売上を作っていくことが楽しくなってきました。そうしてポップへのこだわりから、他のことにも手を付けてみるようになりました。例えばお客様の体型をパターン化して、お勧め商品を変えることを試し始めるようになってから、結構売れるようになるので、店舗内での勉強会でみんなにシェアするように頼まれたりするようになったりと、そうしてどんどんはまっていきました。
そうして今までなんとなくアルバイトしていた僕に、目標が見えてきたのです。それがまずは正社員になることでした。
~ポップのきれいに設置するで一番の話 おわり~
6.目標の幅が広がってきたお話
こんな感じで自分は目の前の仕事や業務で一番になることで、自信と面白さを見つけることができるようになりました。そうすると今度は、そこで狙える目標の幅が広がっていくことを実感していきました。
正社員への昇進を目標にするようになって、今度は店長さんを目指すようになって、ひょんなところから人事のお仕事どう?なんて話が降って湧いてきたり、偶然の積み重ねですが、それぞれをキャッチしたり逃したりしながら今に至ります笑
ここまで読んで、今の仕事で一番になっていてもピンとこない方やここでやっても次につながらないなと思う方は、すぐに辞めるべきです。
そして自分の在りたいイメージに近づける仕事をしにいきましょう、学びに行きましょう。
その方が楽しいですし、自分に自信がついて、スキルがついて、経験がついて、実績もついていたりして。
そうこうしているうちに、昇進の話が転がり込んできたり、他社からお声がけいただいたり、自分の中で思いが大きくなって動くタイミングが訪れたり。
そんな偶然のタイミングの時に、チャンスをつかめるように準備をしておくことこそが、キャリアの築き方だと思うのです。
Life is going on...