英語で面接となったときの対策方法
英語で面接となったときの対策方法
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こんにちは。アルバイトのアパレル店員から外資系企業で人事責任者のキャリアを築いてきたせいたろです。今回は英語で面接となったときの対策方法をお伝えします。
転職活動で英語の面接があると言われた。。。やばい最近英語使ってないよ。。大丈夫かな。。なんて英語で面接をすることになる機会が突然出てきたときに使えるテクニックをお伝えします。
今の日本では英語を話せるだけで同じスキルと経験の方でも年収で100万変わります。英語での面接があるということは、英語スキルが上乗せされているポジションですから給与を上げられるチャンスですので頑張って受かりたいですよね。
ということで今回は英語で面接となったときの対策方法をお伝えします。
対象者は英語を少しは話せるけどビジネス英語は正直不安という方を対象に書かれています。言っていることもおよそ理解できる、海外旅行では問題ないレベルではあるけど、ビジネスで英語を使うのは正直不安。という方ですね。でもそうでない方にも役に立つテクニックをご紹介します。
自身の経験で言うと、初めての英語面接は、日常会話レベルの英語でカナダ人の社長との英語面接でした。そこをなんとか通った経験から始まり、外資系企業を渡り歩いてきて、今は人事責任者として実際に英語で面接する立場からお伝えしますので信頼度の高い情報かと思います。
目次
①英語の面接で準備すること2つ
②2つだけを準備すれば良い3つの理由
③準備を実際にしてみる
この記事を読んで準備すれば、英語力が理由で面接で落とされることはなくなります。
英語力うんぬんではなく、今の自分の実力で面接に挑むことができるはずです。
では早速いきましょう。
①英語の面接で準備すること2つ
- 自己紹介のスクリプトを作る
- 実際に声に出して5回説明してみる
この2つができればOKです。
もうこれだけ。
他にもあるにはありますが、英語の面接が2日後とか時間がない方であれば、最低限これだけ準備するだけで相当上手く面接ができます。
この2つの準備をする具体的な方法は③に書いてます。
理由なんて読んでいる暇もない方は、飛ばして③に行ってください。
理由が分かった上で準備したい方は、3つの理由を読んで③に進んでください。
②2つだけを準備すれば良い3つの理由
- 面接は最初の印象で7割決まってしまうから
- 実務レベルのスキルは日本語面接で確認済みだから
- 実は英語のスキルを見ている訳ではないから
この3つの理由のまず1番目から解説します。
- 面接は最初の印象で7割決まってしまうから
- 実務レベルのスキルは日本語面接で確認済みだから
- 実は英語のスキルを見ている訳ではないから
面接は最初に良い印象を与えて、一緒に働きたいと思わせれば7割は決めることができます。
面接は人が実施するので最初の印象の影響が大きく、印象からくる判断がそのまま最終判断になることが多いです。
メラビアンの法則や、心理学では初頭効果という言葉もあるほど、実証例が多いですね。初頭効果というのは、最初に与えられた情報を正しいと思いやすい効果のことを指し、面接で言えば最初の自分の判断を正当化するために、その後の面接で確認していく傾向があるということになります。
まぁ人事の立場としては、これを防ぐために面接シートを準備するんですが。。。涙。良い人材を見極めるシステム作りとして、どの面接官が実施しても良い人材を見極めることができる面接シート作りですね。しかしながら、残念ながら人は機械ではないので、どうしても主観が入り込むのを防ぐことができません。そこを逆手にとればいいわけです。
つまり、「面接は最初に良い印象を与えて、一緒に働きたいと思わせれば7割は決める」ことができる訳です。
最初に自分の紹介をするときに、どれだけコンパクトで分かりやすく自分の経歴と業績と志望動機を伝えられるかがとってもとってもとっても大事になります。
続いて2番目の理由
- 面接は最初の印象で7割決まってしまうから
- 実務レベルのスキルは日本語面接で確認済みだから
- 実は英語のスキルを見ている訳ではないから
これはどうしようもなく真実でして、英語面接はほとんどの場合、日本語面接の後に組み込まれます。だいたい3次面接以降が多いのではないかと思います。想像がつくかと思いますがここまで来ているので、それまでに日本語面接で細かなスキルレベルや経験や仕事の進め方などのヒアリングと評価はすでに終わっています。つまり、実力はお墨付きだからこそ英語の面接へ進んでいるのです。つまり、英語での面接は英語でスキルや実際の仕事のプロセスの話を細かく説明するシーンはほぼないのです。日本語の面接でヒアリングされて評価された情報はすでに事前に英語での面接官に送られています。
人事にとってはこの業務は結構大事なのですが、良い候補者を通すための社内調整をします。せっかく良い候補者に出会えたらその候補者がなぜ良いのか、日本の人事担当者が候補者(あなた)のアピール文を頑張って作成してくれているのです。
だから、英語での面接のときに敢えてそこは聞かなくても良いようになっているのです。
物理的な面でも理由があって、英語面接は人事の立場からすると手間がかかる面接なのであまり多くは実施したくないのです。面接者は現地もしくは本国のExecutiveが大半ですので秘書を通してセッティングします。時差を考えてタイムスロットを確認、候補者のアベラビリティとの確認、どの通信システムで行くか、候補者にオフィスに来てもらうのか、候補者に自分で繋いでもらうのであればつなぎ方を説明、などなど、さらに時間変更が入ったりするとそれはもう。。ということなので、頻繁にやられちゃ生産性が低くなり困るわけです。ですので、スキルや実績の細かいところは、日本側の人事面接や上司面接など日本語での面接のときに十分に確認してある状態にしておくわけです。
ここまで面接を通ってきているのであれば、業績についての英語の準備はそこまで必要ではありません。
最後に3つ目の理由です
- 面接は最初の印象で7割決まってしまうから
- 実務レベルのスキルは日本語面接で確認済みだから
- 実は英語のスキルを見ている訳ではないから
これは他の記事でも散見されるので、真実かと思いますが、自信がある方かどうかなどのソフト面を見ているからです。実際の業務は日本で日本人相手にやってもらうのでそこまで英語が必要なわけではありません。むしろ一緒に働く相手として信頼できるかどうか、自社のカルチャーにあった人材か、といったソフト面を見ているので英語力を見ているわけではありません。
ちなみにグローバル人材のマーケットでは日本で使う謙遜という表現は通用しません。自分のスキルと経験をコンパクトにアピールすることが大事です。
自身の経験からお伝えすると、まだ人事を始めて間もないころの話です。すでに上司はアメリカ在住のアメリカ人上司でした。上司との毎月の面談で今後のキャリアの話になりました
せいたろ:「人事経験は少ないけど現場の経験を活かしたキャリアを築きたいと思います。」
って言ったら
上司:「せいたろの現場での経験があるから人事に抜擢されたんじゃないか。人事だけを経験している人ではなくYouを選んだ理由をよく考えなさい」
といつも優しい上司にナイスに、でも厳しく諭されたことを今でもよく覚えています。
自分の強みや業績に自信をもって伝えることは、転職だけでなくグローバルで活躍する人材になるためにはとても大事なんですね。
ということで面接ならなおさら
最初に自身の業績と経験をコンパクトにインパクトを残すことの方がとっても大事になります。
これが上手くヒットすると、この人は採用しておかなきゃいかんというモードに変わるので、その後の面接の展開は全く違った展開になります。評価をするための質問ではなく、自社の良さをアピールするための面接の時間になるのです。
以上が3つの理由でした。
それでは最後に実際の準備をするための方法です。
③準備を実際にしてみる
- 自己紹介のスクリプトを作る
- 実際に声に出して5回説明してみる
まずは自己紹介のスクリプト
自己紹介は以下の3ポイントに絞ります。
経歴サマリー、業績、志望動機
経歴をサマライズするにしても、どうやるのが良いのか迷ったら、自分で書いて渡した職務経歴書をもう一回見直しましょう。見直し方は、面接者の立場に立って見直すことです。面接者になって職務経歴書をみれば、気になるポイントや、詳しく聞きたいポイントが見えてくるはずです。そこをアンダーラインをひいたりマーキングしておいて、経歴をサマライズするときはマークされたところだけをお伝えすればいいのです。
逆にマークされなかった経歴は、話す必要はありません。隠すのではなくざくっとした説明で終わらすのです。
例
✖ 新卒で営業2課に配属、法人営業に移り、営業本部に配属となりました。
〇 新卒から3年間 B2CとB2Bの営業を現場で経験してきました。
といった具合です。
業績は数字に表せるもののみを持ってきます。
数字は言語に関わらず世界共通ですので、自分の業績のすごさを相手に一番伝えられるのは100の言葉よりも1つの数字です。
✖ 本国のプログラムをローカルにローンチしました。
とか、
✖ 業務のプロセスを見直すためのマニュアル化を担当しました。
ではなく、
その業務によってどのくらい業績やKPIが改善されたのかを意地でも数字にして持ってくるのです。
〇 本国への営業開発プログラムをローンチすることで、顧客それぞれに作っていた提案書を一括で作成することができ売上がXX%上昇しました。
〇 マニュアルを作成することによって、その業務に使用していた時間がXX%削減されました。
といった具合に数字に落とし込んで表現することでインパクトを残せます。
最後に志望動機は、なぜこの業界、なぜこの会社、なぜこの職種なのか、を再度確認していくことで準備します。
正直転職活動をしているときは、複数同時に選考を進めていることもあるでしょう。そして第一希望でないこともあるかと思います。それでも第一希望と設定して理由を設定するのです。
どうも志望動機がしっくりいかない時は、実際に会社にいくことです。
足を運んで自分で感じたこと、もしくは社員を見て話してみて感じたこと、実際に話したりすると志望動機がぐっと上がりますので、その上がった理由を述べると実体験を伴った理由となります。
あれこれとってつけた理由よりも信用度が上がります。
なぜならその人の実体験から生まれた動機なので他人はそれ以上つっこんだりするのは難しいからです。
ちなみに志望動機は、候補者の論理的思考能力をみるのに良いと思っています。どんなエグゼクティブでも説得力のある志望動機はあまりお目にかかったことがないです。なぜなら、それだったらうちの会社でなくても良くない?という質問にきちんと答えられる回答が難しいからです。しっかりと論理的に、XXだからこの業界で働きたいと思っていて、その中でも御社を選んだ理由はYYで(競合の会社の情報も織り交ぜながら)、かつなぜこの業務をやろうと思っているかを伝えられるかは完全に論理的思考のみのなせる業だからです。
これを英語のスクリプトにしてしまうのです。Google Translateを使ってでも構いませんのでとにかく英語のスクリプトを作る!
そして声に出して5回実際に英語で説明してみてください。
これ、絶対やってくださいね。これが本当に役に立ちます。
実際の面接では自己紹介のとき、スクリプト見ている暇ないですから。5回声に出しておくと文章の構成でおかしなところがあれば、修正できます。それにGoogle Translateを使うと妙な言い回しで不自然になっていることも気づけます。
5回声に出しておくと、その文章を自分のものにすることができます。自分の言葉で話しているところまでもっていくには最低5回声に出すことが必要なのです。
5回も実践練習すると、暗記せずともほぼ内容と英語が頭に入っているので言えるようになるもんです。それに専門用語もこの自己紹介のときにすでに散りばめられているはずですので、この後で突っ込んだ質問があっても自動的に説明できるようになっています。単語が分からなくて説明ができないなんてことがなくなっています。そう、自分の言葉で使いこなすことができるようになっていますしね。
という訳で、英語の面接になったときの対策方法を説明してきました。
この方法で英語の面接が上手くいきますように!
そうおまじないをかけておきますので、うまくいきます!
スクリプトを作って5回実践演習をして見事乗り越えてください。
新しい職務で自分のキャリアをさらに築いていただければと思います。
それでは
Life is going on...